彩穂は、ただただゴールしたボールだけを見つめていた。 頭の中が真っ白になる。 嘘、これ、もしかして。 「優勝だ―――――――!!!!!!!!!」 部員が叫んで、彩穂に抱きついてくる。 そしてそれをきっかけに、次々と彩穂を覆いかぶさる影。 「彩穂ーっっ!!!!!」 彩穂は驚きすぎて、涙が出ない。