そう、何も怖がることはない。 仲間がいて、自分がいる。 それだけで心の支えになった。 その事実だけで、この試合の勝ちを握れそうな気がした。 さっきまで彩穂の出場を否定していた部員が、彩穂の涙につられて肩を叩いた。 「やっぱり彩穂がいないと、うちのチームじゃない!」 そう言った部員たちは、彩穂を支えて立ち上がった。 試合に戻ろうとした瞬間だった。