そして彩穂が何気なく得点板を見ると、そこには驚きの数字が示されていた。 「嘘、もう同点になった…!」 そのうちの2点は彩穂が入れたが、ハーフタイム前にあった4点の差はもうなくなっていた。 このままいけば、顧問の行った通りになるかもしれない。 あとは、追い抜かすだけだ。 「みんなー!頑張ってーっ!」 さっきから何回叫んだか分からない言葉を、彩穂は再び叫んだ。