あの頃より きっと。






玲奈は、風磨の隣に腰を下ろした。

『風磨くん』と言ったきり、玲奈は黙ってしまったのだ。

それから2人は、長い沈黙を過ごしていた。





「……玲奈」





風磨が恐る恐る口を開いても、玲奈は何も言わず俯いていた。

風磨は、うなじの辺りを掻いた。

何を言っても玲奈は黙ったままなのか。