審判の指示で、10分間のハーフタイムが設けられる。 彩穂は、部員と作戦を練りながら、足を伸ばすストレッチをしていた。 少しすると、腕を組んだ顧問がやってきた。 そして口を開いた。 「いいか、今は確かに負けている。でも、差は4点しかない。残り後半で追い上げて追い抜かせばいい。今日は絶好調だ。お前らなら絶対できる。諦めずに最後まで頑張ってくれ」