彩穂のなかの自分が、そんなに大きな存在でいるはずがない。 どうしてそんなに大袈裟に話を盛るのか。 自分たちはただ、幼馴染なだけだ。 その存在が、彩穂の中でそんなに大きくなっているとは思えない。 そう信じる。 何故かなんて理由はいらない。 自分には、玲奈が――。