麻紀が勉強していたシャープペンシルを筆箱にしまいながら言った。

美優がそんな麻紀の手首を掴んで、落としたままのバッグは気にせずピースサインを作った。





「よしっ!じゃあ私達、協力するよ彩穂!」





「えっ、いいの?」





彩穂は笑顔で頬を両手で覆った。

こんな時に、背中を押して温かい言葉をかけてくれるのがこの2人だ。

これからもずっと、何があっても一緒にいたい。

彩穂は心の中でそんな想いを抱いた。

その彩穂に、美優が手を合わせて笑う。

麻紀も微笑んで頷いた。





「もちろん!」