「うお、びっくりした」 照れ屋な風磨は、目線を逸らした。 彩穂はそれでも涙が止まらなかった。 風磨の腰あたりの制服を握る力が強くなった。 「あぁどうしよう、風磨かっこよくなってる!」 「前はかっこよくなかったってことかよ、それは」 2人で笑いながら、学校まで横に並んで歩いた。