休み時間になると、雷はいつもの様に風磨の机に近づいた。

しかし、昨日の出来事があった上で、普通に接することはできなかった。

お互いに少しぎこちなくなって、目を合わせようとはしなかったが、お互いに離れていこうとはしなかった。





「……関野とどうなった?」





わかりきっている返事を求めて、雷は風磨に問いかける。





「…俺の彼女がどうかしたのかよ」





「…ふぅん」





2人はそれだけの会話をすると、少しの沈黙を過ごした。


その間、いろいろなことを考えていた2人がいた。