何回時計を確認しただろう。

いつになっても彼の姿は現れなかった。

今ギリギリで滑り込んできても、絶対に遅刻だろう。

そんなことを思いながら、雷は課題をこなしていた。





「っはー!遅刻?!あれ、ギリセーフ?!」





大声と共に、彼が教室のドアを開けた。

全員が席に座った状態だったため、彼は非常に目立った。

そして、チャイムが鳴った瞬間再び大声を上げた。