その時、保健室の先生が朝の職員会議を終えて戻ってきた。





「あらあら、桜木くんじゃないの。どうしたの?怪我でもした?」





保健室の先生にしては若い、清潔にまとめた髪の毛が似合う清楚な先生だ。





「いやそうじゃないんすけど…コイツのことお願いします」





風磨が親指で差した先を見た先生が、頷いた。





「宮岸さんね。わかったわ。桜木くん、あなたそろそろ教室に戻りなさい。遅刻するわよ」





「あ、はい」