「じゃあ誰に…」 東条の上がった息が静かになった。 「…俺の家に来い。今日は事情聴取だからな」 察してくれたの? …誰にやられたか、分かったの? 無言が続いた車内は、とても居心地が良く感じた。 助手席からみた東条の横顔は、いつも学校で見てる人と別人みたい。 「それにしても意外だな。学年トップがあんなところにいて」 「‥‥先生だってそうでしょ?」 「俺はお前を探すためにいたんだよ」 「はぁ…?」