夢の中で、私は彼の殻に自分を閉じ込めるように蹲っていた。

固い筋肉に包まれた安心感はたとえ自分で作り出したものだといえど、それは彼そのもので。

諦めないわよ、私は。

あのとき泣いてしまったけれど、彼はまだあの女のものではない。

ぎゅう、と力をいれてさらに身体を密着させて、剥き出しの腕に私はキスを落とす。

明日からまた何事もなく、あそこに通ってこの夢が現実になることを願っている。



肉食女子最強だ。




おもにしつこさにおいて。




end