幼少の時、それはそれは人見知りの激しい子供だった。片手には書物の暗い子供だった。
そんな私が初めて出会った年の近い子供は楼だった。

私は友達というのがこんなにも楽しいものなんて、初めて知った。



貴方はいつも私を笑顔にしてくれる。
太陽みたいな存在の彼に憧れは未だ消えない。

黄色から桃色に心臓の色が変化したのは、ガーベラを花壇から手折ってくれたことである。

嬉しくて。切なくて。_____同時に切り捨てなければいけないことも知った。

だから隠して、必死に隠して、今がある。
女王になるためにこの人格を生成したわけでない。

臆病だったから。
貴方が眩しくて、素直で、でも現実は嘲笑うごとくに潰すから、私があしらうことで二人を成立させた。