猫みたいな彼女を持った。



俺になついたかと思えば、気紛れに去っていく。

人間のわりに自由な生き方をしていた。

それに酷く憧れ今に至る。

肩に頭を乗せてくる彼女は浮気がばれた友達のことについて話した。


二人っきりの狭い部屋の中での会話としてはかなり浮く。

それでも彼女は気にしない。


こんな風にごろごろと喉を鳴らす彼女に免じてこの話題を打ち切らないでおいた。


彼女の機嫌はまだ損ねたくない。