純粋恋愛道

2週間後

私はタイでの友達(言葉は分からない)もできた。
でも、1つ不安があった。
お父さん。
どうしてるのかな?
てん、みーちゃん
元気にしてるかな?
そんな事を思ってるときお父さんが日本からやってきた。

「お父さん!」
「野薔薇、元気にしてたか?怪我とかしてないか?」
「うん!」
「!?」
「…野薔薇、ちょっとお父さんはママとお話しするから遊んできなさい。」

この時初めてお父さんの真剣で鬼のように冷え切った顔を見た。

しばらくしてお父さんは私に近寄ってきた。
「野薔薇、お父さんはこれからママと離れて暮らす。
だからお前はお父さんと日本で暮らすか、ママとここで暮らすか考えなきゃいけない。」
「野薔薇は、ママと一緒に暮らすよね?
ママの事大好きだもんね??」
「おい!!これは野薔薇が決めなきゃいけないことなんだ!たぶらかすな!!」
「少し、考えたい…」
「そうか。お父さんは野薔薇が決めたことに口出しはしないよ」

私は考えに考え抜いた。
どちらかしかとれない。
お父さんか、ママか…
どちらをとるべきなのだろう。