純粋恋愛道

翌朝

アイツが気になってまた朝一番に登校した。

教室へ行き鏡を出してまた三つ編みを結っていた。
赤い車…三浦先生の車が入って来るのが見えた。

よし!

私はちょっと気合いを入れて下へ降りていった。

「智先生おはょよよーん♪」
ぅわ、先越されたか
「あー、うん」
先生返し方冷たいな…
「あ!野薔薇!! おはょー!」
「あ、おはようございます。 朝から仲良しですね。」
私は少し余裕ぶって話しかけてみた。
「俺は仲良くしてるつもりないよ(笑) 助けを求めてるん」
「面白い冗談ですね。」
「俺、今日早めに朝練行かなきゃなんだ! じゃあ、また給食ん時な!」
「はぃ。 頑張ってください。」

そこにいた田島さんをほぼ無視していた三浦先生にイラついたのか、表情を強ばらせた田島さんが
「先輩、ちょっと良いですか?」
ん??
私、もしかして後輩にボコられる?
「どうしたの?」
ちょっと…と言いながら私は三年の女子トイレへ連行された。