純粋恋愛道

また、しばらくして三浦先生が荒川先生とやってきた。
私は正直この荒川先生がキライだ。

荒川雄輝。
三浦先生と仲が良く、私がなつかないからとやたらと絡んでくる先生。
妻子持ち。
他の生徒の人気が高い。
私のクラスの副担任。

うわ、余分なのついて来たよ。

「お! 相変わらず早いな!」
「三浦先生に負けないように早く来ましたよ」
「野薔薇ちゃんてさ、三浦先生だと嬉しそうに話すのになんで俺には冷たいの?」
「前にも言った通り、私はアナタが苦手だからです。」
「野薔薇ちゃん、もぉちょい仲良くしてよ。」
「そのうち…」

あー!もう!!
私はアナタではなく、三浦先生と話したいんだよ!
少しは気使ってほしいわ!

「あの、下の名前で呼ぶの止めていただけません?」
「お前、荒川さんになつけよー!」
そう話しかけてきたのは百瀬裕哉。
コイツは野球バカで荒川先生と仲がいい。
「キライなものはキライ」
「三浦先生は好きなのか? だからなつくのか?」
「そうだけど?」
「うわ!公開告白やん!!」
「なに? 私はlikeの意味で好きと言ってるんだけど?」
「嘘付けー!」
「早く作業してよ! 委員長の言うこと聞いてください…ね?」
ね?と同時に私は三浦先生に見えないように百瀬のわき腹をつねった。