帰り道

ニヤニヤしながら後輩の春奈が私に話しかけてくる。
「せーんぱい♪♪」
あー、もう。
絶対三浦先生の事聞かれる。
「春… 今日ありがとう。」
とりあえず、ちょっと遠回りして2人で公園に寄った。
「どうでした? 2人きりは??」
「どうしたも、こうしたも…
普通に2人で話しながら弦張ってたよ」
「えー? ちゅーとかしなかったんですか??」
「バカ! するわけないでしょ!」
「冗談ですょ! でも、私の代に三浦先生好きな子多いですょ? うかうかしてると盗られちゃいますよ?」
盗られちゃうって…
そもそも私のものではないょ。
「あー、うん。 人気だろうね…」
「特に、田島琴乃!! アイツは注意したほうがいいですょ」
「誰それ?」
「居るんですよ! アイツはヤバいですよ! 三浦先生にくっついてるヤツで春は苦手なんですけど、春の友達がその子と仲良いんで分かるんです! 明日朝早めに登校すれば分かりますよ」
「うーん、起きれたら早めに行くよ」
「マジ、先輩あご外れちゃいますよ?」