ようは、雑用か…
塚地め…
イケメン先生を使うのは感心しないけど、話しかけるチャンスくれてありがとう(笑)

「そうなんですか。では、使えないギターと弦を出すので座ってお待ちください。」
「あ、パーカスの鈴木ってお前?」
「そうですが?」
「塚地先生が吹奏楽部の方はできるけど授業のギターは覚えが悪いって言ってたぞ?」
マジなんなんだ、あのオバサンは…
「楽譜は覚えているのですが手が小さいので届かなくて弾けないだけです。」
「あ、そ。 んで、ギターの弦張り替えるの手伝わせて良いから教えてやってくれって頼まれた。」
マジかーーーーー!!
ギターできなくて良かった。
塚地先生にこの時ばかりは感謝した。
「あ… ハイ。 分かりました。」
平静を装ったけど、あの時の私は絶対ニヤケてたんだろう。
春奈は気を利かせたのか、面白がっていたのかは分からないが
後輩達は任せていいと言ってくれた。