天然パーマで、眼鏡をかけていて、スーツが良く似合う。
身長が高いからかは分からないけど、他の若い先生より目立って見えた。
でも、そう見えているのは私だけだった。

行進が終わった後楽器の片付けをしながら吹奏楽部の友達と話していた。

「カッコイい先生いたぁ?」
「私フルートだから一番前だったけど居なかったよ」
「でも、若い先生何人かいたよね?」
「イケメンじゃなかったけどね(笑)」
「そう? 私、天パの眼鏡の先生結構カッコイいと思ったけど?」
「野薔薇、センス悪いー(笑)」
「失礼な!(笑)」
「目が悪いんじゃないの??」
「うん、まぁ悪いけどまだそこまで悪くはないよ?」
「ストレートのさ、ちょっとヒゲ生えてる先生イケメンだったよ!」
「天パの先生のがカッコ良かったよ!!」