小学校 2年

このくらいの時から私はお手伝いさんの真似事をするようになり、なんでも手伝った。
お手伝いさんはおばあちゃんなのにちょー元気。
お母さんやお姉ちゃん、お父さんからは「宮本さん」と名字で呼ばれていた。
私はこの宮本さんを「おばあちゃん」と呼んでいた。

私はホントのおばあちゃんを遺影でしか見たことがない。
だって、ホントのおばあちゃんはママの存在すら知らないもの。

だから、私にとってのおばあちゃんは、お手伝いさんの宮本さん。
おばあちゃんも私をホントの孫のように思ってくれている。