そう考えると、さっきのムカつきがすーっと消えていくから不思議だ。

来なさい、この聖母りかこが大きな慈愛を持ってその悪口を受け止めてあげるから。


私の聖母の微笑みを見て一言、奴はいい放った。



「なんか気持ち悪いんだけど。頭もおかしくなっちゃったのか?」



ぴく。



「まぁ二位だもんなぁ。」



ぴくぴく。



「あんなに勉強して二位だったら、おかしくもなるのか。」



ぷちっ


意外と早く、堪忍袋の緒が切れた。



「あっ、あんたに!五位のあんたに言われたくないわよー!!」



そう言うと、奴は器用に片眉だけ上げてみせた。

そんな顔でも格好いいんだから、本当神様って不公平。