花梨が必死で砂浜をかける。



それを必死に追う友章。



俺も必死に花梨の近くまで走った。



友章が花梨を呼ぶ声よりも大きな声で、



「花梨迎えに来たよ。」



花梨が俺に気が付き必死に駆け寄ろうとする。



それを阻止しょうとする友章。



おまえに花梨は渡さないよ。



俺は友章より先に花梨に近づき、小さな花梨を抱き抱えた浜辺を走った。



花梨が俺を見つめ、「絶対来てくれる。」と思った。


なんて嬉しい事言われ、花梨をギュッと抱き締めた。



追い付いた友章に、「花梨は俺がもらうからおまえみたいな浮気やろう、


どこかへ行けよ。これ以上花梨泣かせるな。


好きなら別れてやれ。」



俺の言葉に友章は何もいわなかった。



友章は砂浜に座り込んで立てないようだった。