俺は二人の様子を見ながら、



自分が出て行くチャンスを待った。



今いきなり出ていけば花梨を困らせる事になる。



友章が花梨に何かしたらその時飛び出して行こう。



二人は暫く話し合っているように見えた。



すると友章が花梨を浜辺に押し倒し、無理矢理キスをしているように見える。



俺の体が前に出た。



しかし花梨は自分の力で友章を引き離した。



俺の足が止まる。



そして花梨が友章に背を向け歩き出す。



友章が必死に止める。



それを又必死に払い、花梨は一人で歩き出す。



花梨ここからどうやって帰るんだい?



ふと笑えた。



俺の出番が漸く回って来たようだ。