無理矢理抱き抱えた花梨を連れ、友章は花梨の部屋に入った。



俺は花梨の隣の自分の部屋へは、中々入れず近くのコンビニにたばこを買いに行った。



そこに中林がいた。



「花梨ちゃんの具合どう?」


俺は答えられなくて、ため息をついた。



中林が心配した顔で、「何かあったのか?」



「ああ。あいつを送ってたらマンションの前に彼氏がいた。


彼氏の奴俺から無理矢理花梨を引き離して、


花梨を抱いて部屋に入っていったよ。」



なんか涙が出そう。



花梨に彼氏がいることなんかずっと前から知っている。



花梨は可愛いから彼氏がいたって当たり前で、



それでも俺は構わないと思っていたのに。



情けない我慢が出来ない。