友章は黙ったままだった。


｢友章私たちの五年間を忘れないでいようね。


私たちしか分からない大切な五年間。


この先はもう一緒にいられないけど、


友章の事忘れないからね。｣



友章が私を砂浜に押し倒す。



｢俺は別れない嫌だから。｣


泣きながら私にｷｽをする。


冷たいｷｽ。



哀しいｷｽ。



友章もう駄目だよ。



どんなに抱き締められても私はもう友章を感じる事が出来ない。



友章が泣いているのに涙が出ない私。



友章が私を抱き締めたまま泣いている。



ごめんね友章。



もう終わりにしょう。