「でも陽人にはこの気持ち伝えるつもりはないし、


陽人とは付き合わないから心配しないで。」



友章は何も言わない。



私を抱き締めたままだ。



友章が、「今までの事謝るから許してほしい。


陽人の事好きでいいから、

もう一度俺の事好きにさせるから、


離れないで!」



友章の弱々しい声。



私は友章の腕をふりほどした。



「友章の気持ちは嬉しいけど、一度離れてしまった気持ちは元へは戻れない。


私陽人と出会った時、ごめん友章の存在すっかり忘れてた。


これって完全に浮気だよね。」



なんだか私は不謹慎たけど笑ってしまった。



陽人の出会い。思い出しただけでも笑えた。



ずっと私に片想いしてた陽人。