友章は、「花梨酔ってるのか?」



私は頷いた。



友章は今まで睨んでいた陽人に、「悪いな後は俺が連れて行くから。」



無理矢理陽人の背中から私は下ろされ、友章に抱き抱えられた。



「花梨部屋の鍵は?」



陽人が手に持っていたバックを無言で友章に渡した。



陽人に、「花梨が迷惑かけて悪かったな。」



陽人はいや。と言うだけ。


私は友章に抱かれ部屋まで行く。



何も言えない私。



何も言わない陽人。



なんだか胸が締め付けられる思いがした。



友章が、「何で飲めない酒飲むんだよ。


それにあいつなんだよ。あいつはおまえの事好きじゃないのか?」



友章がずっと話している。


でもどうでもよくて私は、「何で来たの? 」



友章は怒り口調で、「何回携帯かけても出ないし、メールしても返事ないから、


心配で来てみた。」



嘘ばっかしつかないでよ。


私の事なんてずっとほったらかしてたくせに。