食品売場の歓迎会はいつも私たちが行ってる、居酒屋の二階で行われた。


パートさんたちも参加してるから30人いる。


中山さんの姿もあった。



中山さんの売場一階ではないはずなのに。



中山さんが私に近付いて来た。



「花梨ちゃんいつまで待っても連絡くれないから、課長に頼んで今日の歓迎会に参加させてもらったんだ。」



そんな簡単に、違う売場の人を参加させてよいものなのか。


中山さんはニコニコして私の隣に座った。



陽人の視線が怖いです。


別に私が望んでる訳ではないし、勝手に中山さんが隣に座っただけなのだ。


この状態でいるのにはかなり勇気がいる。


私の右側に陽人、左側には中山さん。



中林君は向かい側に座った。


美味しいお料理も、こんな状態だと味が分からない。


お願いだから、二人とも何処かに行ってください。


大きなため息をついた。