ここで逃げる訳にはいかない。


頭痛を我慢しながら、三枝木さんの後をついて行った。


フロアー室で、レジの基本操作を教えてもらう。


朝の釣銭準備から夜の精算までやらなくてはいけないが、丸屋は自動釣銭機なのでかなり楽だ。


残置レジだから、前日精算した後釣銭を残して置く。


私は本店の丸屋の食レジで二年間働いていたから、ある程度は分かっていると思う。


「本店でレジ経験してるからなんて、いい気にならないでね。」



かなりこの人に嫌われてるみたいだな。


シフト作成、レジのローテーションを考えたり、ワースケも作らないといけない。


ああ、頭が割れそうに痛いけど、今はそんな事とても言える状態ではなさそうだ。


まともに主任の顔が見れないよ。


三枝木さんは一気に説明した後、フロアー室から出て行った。



置いて行かないでください。



本当に嫌われてるのだと思った。


先が思いやられる。