集合場所には50人ちかくの人がいて、バスで花見会場まで移動。



バスの中ではビールを飲んでる人たちがいて、すっかり宴会気分だ。


ビールの匂いで気持ち悪くなりそうなのを、必死に我慢した。



私は横に座る陽人が、肩を抱こうとする手を払いのけるのに必死。



「みんなが見てるから止めて。」



今度は嫌がる私を抱きしめようとするから、睨みつけた。



小野さんが田村君に愛されてるねというけど、愛されるのは困る。


何度も言うけど、私には彼氏がいるから、陽人の気持ちに答える事は出来ない。



友章の事を彼氏と言えるのかは疑問だけど。


一ヶ月以上連絡をとってない。



「今日は私たちの歓迎会だから、楽しませてもらおうよ。」


小野さんのことばにみんなで笑った。



今は友章の事は忘れよう。