陽人が言った事に逆らうつもりが、ミニスカートは諦めようかなと考えていた。


マンションにもどり、ミニスカートでないものを探したが、体が小さいからミニスカートが多いのだ。



何枚も試着して、しばらくの間鏡とにらめっこ。



決めたのはかなり短めデニムパンツ。



誰かがドアを叩いたので、仕方なく玄関まで行った。


「誰 ?」



「俺 。」



嫌な予感がするけど、仕方なく鍵をあけた。


「陽人何なの。まだ時間があるよ。」



陽人が私の服を眺めた。



「おまえその格好はやめろ!」



何なんなのよ、ミニスカート止めろとか、何で陽人にそこまで言われなきゃいけないの。


文句言おうとする私を引っ張って、クローゼット前まで連れて来た。



「今日の服は俺が選ぶ。」



陽人何言ってるの。


いい加減してよ。



「他のやつらに花梨の足を見せたくない。」



怒るよりもバカバカしくて、笑えた。



笑うなよ、俺は真剣なんだからさと、陽人が真剣になる意味が理解出来ない。


そんなに真剣になる必要があるのか。


彼氏の友章にもこんな事された事なかっし、友章は私の服に全く感心なかった。


可愛いと言われたこともなかったと思う。