「何そのジャージうける。」


陽人はまだ笑っていた。


だから見られたくなかっんだ。


私が何着ようと、陽人に関係ないでしょ。



「花梨が中学生に見えるぞ。」


高校生の間違いじゃなくて、中学生ですか。


どうせ、ちんちくりんの童顔ですよ。


「怒るなよ。可愛いっていってんだから。」



陽人なんか、嫌い。


俺も一緒に行くからと手を繋いで来たから、何度も振り払ってみたけど、離してくれそうもないので諦めた。


本当にお子ちゃまだと笑われるし。


仕方なく、陽人と手を繋ぎコンビニまで歩く事になったが、このピンクのジャージは二度と着ないと心に誓った。


二人の不釣り合いな姿は、兄妹にしかみえないだろう。