三時間もみんなで騒いでしまった。



このまま8人でマンションまでゾロゾロ歩くのは不味くないですか。



なんか異様な感じがするし。



そうだ、陽人は同じマンションなのかな。


「陽人も一緒のマンションで良いの。」


「そうだよ。花梨の隣の部屋。」


え、何かの冗談ですか。



隣だなんて、あり得ない。



「気になってたんだけど、田村君と花梨ちゃんだけお互い呼び捨てで、恋人同士みたいだよね。」


あれ、そうだったのか。


あまり気にしてなくて、陽人が花梨って呼ぶからつい、私も陽人って言ってしまっただけなのに。


「これからは田村君って呼ぶよ。」


小野さんがそんなつもりで言ったんじゃなくて、自然で感じかして良いなと思っただけだと言う。



「今さら田村君もおかしいだろ。」



とデコピンされた。



陽人触り過ぎだよ。


みんなでおしゃべりしながら楽しく、マンションまで歩いた。



隣を歩く陽人が私の手をそっと握る。


「暗いから誰もわからないよ。花梨連れ込むマンションは別に用意してあるから。」


バカじゃないのって叩こうとしたら、軽くかわされた。


身長差があって届かないし。


陽人にやられぱなしでおもしろくなかった。