夕食後皆でコーヒーを飲んで寛いでいると、



社長が急に仕事の話しをした。



「二年後丸屋の3号店を作る予定だ、 この店は陽人に任せようと思う。」



私は思わず声が出てしまった。



「陽人が店長。」



「そうだよ花梨さん。だから陽人のサポートをよろしくね。


出来ればそれまでに結婚してほしいと思うんだか、


どうかな陽人?」



陽人を見るとかなり驚いているようだ。



「親父あまりに突然でどう理解していいのか?分からない。


花梨とは勿論結婚するつもりでいるけど、


まだ二人で何も話してないから。」



「陽人焦らなくていいから、まだ時間はある。


二人でゆっくり考えてから返事をくれ。」



次男の雅人さんが、「花梨ちゃん幸せにしたいなら、やるきゃないだろう。」



今までに見た事ないくらい真剣な陽人の顔。



私はそんな陽人の顔を暫く見つめていた。