ドキドキのち、マイラブ

私はさっきまで緊張してたのが嘘のようだった。



陽人に促されソファーに座る。



陽人の父親が、「よく来てくれました。


陽人の我が儘で、あなたを無理矢理丸屋に就職をさせてしまい申し訳なかった。

こんなバカ息子でも可愛いもんで、


あなたに一目惚れした陽人をどうか許してやって下さい。


そして又今度無理矢理あなたに迫ったみたいで、


どうしょうもないバカ息子で。」



私は無言で陽人のお父さんの話しを聞いていた。



陽人の父親社長は私の過去は知らない。



私は本当の事を言うべきだろうと思った。



私の真剣な顔に気付いた陽人は、



「花梨両親にはすべて話してあるから、心配しなくていい。」



陽人の言葉に私の目から一気に涙が溢れだした。