陽人と二人で18時過ぎにマンションを出て、



陽人の家に向かった。



陽人の家の前。



あまりの大豪邸に声も出ない。



固まったままの私を見て、陽人が行くぞと手を握った。



自動で開く大きな門。



陽人の足に合わせ歩くのが大変だった。



だって門から玄関までが長い。



私ここにいていいの?



場違いじゃあないのぉ?



陽人が止まった。



「大丈夫だから心配しなくていい。」



だってだってだよ。



私一般庶民だしお嬢様なんかでないから、



陽人は御曹子なんだから、


私はもうここから逃げたかった。