「分かってないのは君の方だ。」



今度は友章が陽人を睨む。


友章が、「おまえがいなけりゃ花梨は俺から離れたりしない。


おまえが花梨を横取りしたんだ。


おまえさえいなけりゃ。」


友章が陽人に殴りかかる。


私は止めようとして陽人の前に立ちはだかる。



陽人が私を庇うように抱き締めた。



陽人が怒鳴る。



「おまえは好きな人をこんなに泣かせて平気なのか?


花梨を愛してるなら彼女の幸せを願ってやれよ。



俺は愛する人を泣かせたりしない。



花梨がおまえの為にどれだけ辛い思いをしたか?



おまえは分かっているのか。



俺はおまえを許さない。



花梨は俺がもらう。



俺が必ず幸せにする。



花梨がいつでも笑っていられるように、



愛し続けるよ。」



陽人が私を抱き締め、友章が見てる前でキスをした。


とても熱く長い長いキスを繰り返す。