「友章お願いだから頭を上げて。」



友章が私を見た。



私は友章に椅子に座るように頼む。



「友章私の話しを聞いて。私は友章にどんなにお願いされても、


もう戻る事は出来ない。


それはもう友章を愛していない。


私が今愛してるのは陽人だから。


私決めたの。


陽人と生きて行きたい。


だから友章も私の事は諦めてほしい。


そしてお互いの為に新しい道を歩いて行こう。」



友章がいきなり椅子から立ち上がり、



私に抱き付いて来た。



私は驚いて後ざりをした。


陽人が友章を睨み付けた。


「おまえは何故花梨の気持ちを分かってやれないんだ。」