中々眠れない私を陽人はずっと抱いてくれた。



暖かい陽人の腕の中で朝を迎えた。



今日が終われば明日から私は本当の意味で、



自分の道を歩く事が出来る。



陽人を失う事はもう怖くてどうにかなりそうだ。



陽人の腕の中からもう出たくない。



陽人とずっとこうしていたい。



陽人には私の気持ちはお見通しだ。



陽人が、「花梨は何も心配することはないから安心していいから。」



仕事がきついならやすんでいいよと言われたが、



仕事を休んで一人でいることが怖い。



陽人がどうしょうもないなぁ。と笑った。



ほら大丈夫だから。そんな陽人の言葉も私は無視して、



ずっとこうしていたいと陽人の背中に手を回した。