私は急いでロッカーで着替えをして、陽人が待つ駐車場に向かった。



陽人が助手席のドアを開けてくれた。



お疲れ様と声をかけてくれる優しい陽人。



「夕食どうする?もう8時半になるけど。」



明日も仕事だから、コンビニでお弁当を買って帰る事にした。



こんな料理もろくに出来ない彼女なんて駄目だよね。


陽人は今のままでいいんだって。



何も出来なくてもいつも一緒にいてほしい。



なんて甘い事言われ、一人で赤くなってしまった。



陽人が目覚まし時計の入った袋を見た。



「陽人どうしてウルトラマンの目覚まし時計買ったのか分かる?」



陽人が首を横に振る。



私はウルトラマンの目覚まし時計の入った袋を抱き締め、



「これは陽人なんだ。陽人は私のウルトラマンだから。



私が困った時いつも助けに来てくれるからね。」



陽人が嬉しそうに笑う。



これからも私を守ってねウルトラマン。