45分間の昼休みも終わり、私たちは又会議室へと戻った。


陽人はずっと私の近くにいようとするから、ウザくてなるべく離れようとした。



そんな姿を見て小野さんが笑う。



「花梨ちゃん田村君が可哀想だよ。彼の本気を少し考えてみたらどうかな。」



小野さんまでそんな事言わないでほしい。


自己紹介の時言ったと思うけど、私には彼氏いるんです。


彼はまだ大学三年生。


高校の時から付き合っていて、5年になる。


長すぎた春的な感じで。


もしかしたら、恋人より友達になりつつあるのかもしれない。


彼氏の西澤友章は平気で合コンに行ってるし、その話を私に報告するんだよね。


最初は嫉妬してたが今はどうでもよくて、
別れるのも時間の問題かなって思ってる。


陽人はそんな私の気持ちを見透かすように言う。


「彼とはもう時間の問題だろ。花梨は彼を必要と思ってない。」



私は答えられなかった。


友章が本当に好きなのかも分からなくて、会いたいと思えないのだ。


気持ちが覚めてしまった。


友章にこの気持ちを伝えなくてはいけないのに、中々行動にうつせない。


考えると憂うつになる。