大騒ぎで準備が始まる。



小野さんと中林君がさっきからずっと二人で話している。



遠くて見ていて何だか二人はお似合いかも。



一生懸命バーベキューの準備をする陽人の肩をツツキ、



「あっち見て小野さんと中林君なんかいい感じじゃない。」



陽人はそれはどうかな?って笑った。



私は二人がうまくいけばいいなんて軽く考えていた。


中林君が私を好きとか言うのは、冗談みたいに思っていたから。



陽人に今は人の事じゃなくて、



自分たちの事の方が大切。


みんなにどうやって話そうか?



そればかり考えているよ。と言われてしまった。



ごめん。



みんな陽人に任せきりで深く反省。



陽人の耳元で「ごめんね。」と言うと、



陽人は「いいよ。」と言いながら私の唇に軽くキスをした。



私は誰かに見られたんじゃないかとドキドキした。



陽人は余裕で笑う。