陽人が私を好きになってくれて、



丸屋で一緒に働きたいと言わなかったら、



私たちは出会っていなかったんだよね。



そう思うと不思議。



私は丸屋に就職するのには随分悩んだ。



ずっと銀行で働くのが夢だったから、



でも丸屋の社長さんに是非あなたにわが社にきてほしい。



と言われなんだか胸が熱くなった。



こんな私でも必要とされている。



丸屋での仕事は楽しかったし、もう一度とここで頑張ってみるかな?



って思った。



たけど陽人が私の事、ずっと見ていたなんてまったく気が付かなかった。