そんな様子を見て、小野さん以外は呆れ顔だし。


「田村君、花梨ちゃんに触り過ぎだよ。」


何も答えられないでいると。


「花梨ちゃんはなんか可愛いくてほって置けない感じがして、女の私でも構いたくなるもの。」


小野さんはとても2才年上とか思えない。


お姉さんって感じだ。


「無駄話しは休憩時間にしてね。」



すみません。仲村さん。


私たちはさっきまでいた会議室へ戻った。



そこには、青山さんと言う男子社員がいて、彼は私たちの教育係。


その日は、お客様に対する挨拶の仕方、おじぎの角度などの練習。


「いらっしゃいませ。」と「ありがとうごさいます。」の角度が微妙に違う。


鏡を見て笑顔の作り方の練習もした。


鏡とにらめっこしながら笑顔作りをしていると、陽人が私が見てる鏡を覗き混んで笑う。


うざいよ、陽人。


必死に練習してるのに、邪魔しないでください。