私は佳奈。
中学2年の女の子です。
私には好きな人がいます。
その人の名前は悠人。
同じ中学2年生なのです!

実は今日彼に告白します。
上手くいくといいなぁ…
いやいや、絶対上手くいく!
って思いたいな…

そんなこんな考えていたら彼がやってきました!
さて、いざ尋常に告白です!

「スマン。待ったか?」
「え?ううん今来たところだから平気だよ」
「そっか。んで話ってなんだ?」
さあこっからが勝負だ!
素直に言え!
好きですって言え!佳奈!
「あの!私悠人君のことが…」
言うんだ!
頑張れ佳奈!
「悠人君のことがす…すすす…」
「す?」
「す、す…き…」
頑張れ!佳奈!
「悠人君のことが好きです!」
言った!言えたぞ!
よくやった!
「え?」
しかし肝心の悠人は吃驚したのか呆然としています。
あれ?これって駄目なパターンか?
え?嘘でしょ?
いやいやどんだけ自分に自信があるんだ、と言われても自信なんて何処にもなくて。
最初に言ったことはちゃんと言うための戯れ言であって本音じゃない。
「佳奈」
「ふぇ!?」
おっといけない。
変な返事してしまった。
「俺はお前のこと…」
「あ。いえ。いいです。もうわかりましたから」
「は?」
「すみません。こんな私が出過ぎたことをしてしまいました」
「あの…」
「いやいや慰めなんていりませんから。それじゃさよなr「人の話は最後まで聞けよ!」へ?」
「俺はお前のこと…」