[苺side]


遊園地に入ると、

何故か嫌なことなんて
忘れちゃって…


「あっ、観覧車だ!」

すぐにいつも通りの私に戻り…、
宮崎くんとも仲良くなって…。



「きゃぁぁぁぁあっ!」

「うぁぁぁぁっ!」


美思たちとは、
別行動になってからも

2人で思い切りはしゃいで、

ジェットコースターを4回連続で乗ったりもした。



――――――……


「うぇっ、気持ち悪っ」

「大丈夫?ごめんね。4回もジェットコースター乗ったから…。」

「ううん、大丈夫。」



4回も連続で
ジェットコースターを乗ったら、

さすがに、気持ち悪くなって近くのベンチに横になっていた。


「あ、俺。飲み物買ってくる!だからそこから動いちゃ駄目だよ?」

「ありがとう。」



あーあっ。
宮崎くんに迷惑ばっかかけてるのに、何でこんなに優しいんだろう。






……このまま、
佐々木先輩を忘れられたらいいのにな。