「ねぇっ、
私とデートしよっ?」

「はっ?」


滅多に来ない
美思からの電話が来て

何だろうと思ったら、

急にこんな事を言い出した美思。


「美思…、ついに頭どうにかなっちゃった!?」

「ち、違うから!!そうじゃなくて、Wデートしようってこと!!」

「いやいや、Wデートの前に私、彼氏いないし…」



てゆうか、
これからも佐々木先輩一筋だし。



「大丈夫!!
私と、苺と、松村くんと、松村くんの友達で!」

「むっ、無理!絶対無理!」

「お願い!もうOKしちゃったし…」


ちなみに、
松村くんとは、

美思の好きな人。

それに、
佐々木先輩といつも一緒にいて、
佐々木先輩の親友なんだって。


まぁ、デートしたい気持ちは
よく分かる。

だけど…、



「無理!!私には佐々木先輩がいるんだからっ」

「今度、新しく出来たカフェでケーキ奢るから!!」

「うっ、行きます!是非行かせてください!!」



雨宮 苺。

ケーキに釣られて
Wデートをする事になりました。