どうも可笑しい。
変だ、何もかも、心臓が五月蝿いのも、任務がなかなか遂行できないのも、こんなに焦るのも、

何もかも、初めてで、変だ。

「...早く帰らないと...」

そうだ、早く帰らないと...
今すぐ帰りたい。でも、任務失敗で帰るのは僕のプライドが許さない。
できなかったから他の奴に殺ってもらうなんて嫌だ。

「...どうしたらいいんだ......?」

殺せばいい。宮野蓮を。それが僕の仕事、
わかってるのに、行動に移せないのは...なんで?

「お困りですか?」

「嗚呼、困っている。」

「...僕を頼ってくれれば良かったのに...待ちきれなくて来てしまいました。」

フッと振り返るとそこにはイタリアでいつも一緒にいた僕の幼なじみが立っていた

「え?...翔.........?」

「まだ終わってないのですか?貴方がこんな仕事で手こずったのは初めてですね、」